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九重の桜

 京都御所紫宸殿前の桜を株分けし、平将門公ゆかりのこの地に植えられたたものと伝えられる。 京で取り調べを受けていた将門公が、東宮(朱雀天皇)の元服の儀が紫宸殿(御所)で執り行われ、その恩赦によって帰国が許された。 室町時代、この地方を治めていた将門公の後裔である平守明が、その恩赦に感謝して御所の桜を株分けし植えたとされる。 もと10数株あったという。現在の桜はその後植えなおされたものと考えられ、八重桜が植えられている。 なお、九重は「王宮」「皇居」を意味する。中国で王宮の扉を九重に造ったことからきているとされる。

九重の桜

■坂東市岩井2454-2。